ニジイロクワガタの産卵

ニジイロクワガタ

先日、お客様より、ニジイロクワガタの産卵について質問が来ましたので、今日はちょっとふれてみたいと思います。

画像003 037
画像003 023
【参考画像♂】

【飼育種】
和名:ニジイロクワガタ
学名  Phalacrognatus muelleri

産地:オーストラリア産
累代:CB

皆さん、既にご存知、七色に輝くクワガタ、ニジイロクワガタです。
この虫はとても丈夫で、暑さ、寒さにもとても強い虫です。とは言っても毎日30℃を越すような日本の夏の暑さはちょっと厳しいですが・・・。

寿命も長く、とても飼いやすい種だと言えます。
質問があった産卵セットですが、私の場合、しっかりと熟成した♂♀を用意し、1週間ほど同居させます。オオヒラタの様に♀殺しが起きやすい種ではないので、同居で安心です。

それから、♀のみを産卵セットに投入します。産卵セットはマットのみでも、材を入れてもどちらでもOKです。私はマットのみの産卵派なので、図示すると以下の様な感じになります。マットのお勧めは、くわマット、完熟マットです。

このようなかんじで約1ヶ月半~2ヶ月ほどセットを組みます。設定温度は私は25℃程度で調整しています。
途中ケース側面や底面に幼虫が沢山見えてきたら、一度回収しても良いでしょう。あまり長時間放っておくと、♀が子喰いする可能性もあるのでご注意を・・・。

ニジイロの産卵は結構極端な場合があります。セットを組んだとたん、爆発的に産んだり、またその逆で長期間に渡ってダラダラと産んだりするものもあります。色虫ですが、パプキンなどと違い、寿命も比較的長いほうなので、産まない場合は、一旦セットを解除し、再交尾させて、再セットを組むなど色々試してみるのも良いでしょう。

七色に輝くニジイロ、是非皆さんも一度トライしてみては如何でしょうか?(^^)

コメント

  1. あきぱぱ より:

    記事とは何も関係ありませんが、質問させて下さい! くわマットの製品にクワガタの卵が混入し、それが成育するなんて事有り得ませんよね? 実は、ずっとスペキオススシカだと思って育てていた幼虫が羽化したらミヤマのメスだったんです。この幼虫は、去年9月にシカの産卵セット(くわマットにナラ材埋め込み)のマット底部から採れたものです。材はかじり散らしていたものの空砲で、材からこぼれたのだろうと思ってました。たった2頭なので大事にしてて、他のミヤマと取り違えるなんて事絶対にありません。 もう1頭は、つい1週間前に羽化したばかりなのでまだ確認してませんが、それがシカだったらパニックになりそうです(汗) 幼虫はきのこマット管理でしたが、ミヤマにも使用できるんですね!スゴイです!

    • tsukiyono より:

      あきぱぱさんレスありがとうございます。 くわMatについてですが、あきばばさんのおっしゃる通り 「クワガタの卵が混入し、それが成育する」という事は考え難いと思います。 くわMatは製造時(発酵時)発熱し、にかなりの高温になりますので その時の熱でほとんどの物は死滅してしまうと考えられます。 その他の可能性としてナラ材がございますが、 通常に販売されています材は乾燥が激しいので 材の中にミヤマクワガタが入っていたという事も考え難いです。 以前にお客様から聞いたお話で、今回の内容とは少し違うのですが 産卵に使用した発酵マットの劣化が少なかったので そのマットを再利用して別の種類の産卵セットを組んだところ、 予想外の種が羽化してきたそうです。 このようなケースであれば、混入先は明確ですね。(^^) 飼育担当shiho

  2. しの より:

    質問に答えていただけると嬉しいです。最近ニジイロクワガタを購入し、一日同居させたところ三回の交尾を確認できました。一回目と二回目は一時間ほど、三回目は三十分ほどです。あまり交尾をすると弱ってしまうと聞いたことがあるのですが、産卵セットに移した方が良いですか?

    • tsukiyono より:

      御質問ありがとうございます。 そうですね、3回も交尾すれば十分だと思います。産卵セットに移して大丈夫だと思いますよ。頑張って下さいませ。 飼育担当:shiho

  3. 不二子 より:

    10年前に一度ニジイロクワガタのブリードに挑戦しましたが、一度も成功することがありませんでした 久々にニジイロクワガタの飼育をすることになり、2月に羽化したペアでブリードして、8月に産卵木埋め込みのくわマットで産卵セットしました 一か月ほどするとケースの底に一匹幼虫が見えたのでメスを他の容器に移しました メスを移した飼育ケースにはくわマットのみを多めに入れていました 10/19 遅くなりましたが割り出しを行いました 産卵木には産卵せず、24匹全てマットに居ました メスの飼育ケースの底にも幼虫が見られたので、メスを再び違う飼育ケースに移して探してみるとそこから5匹の幼虫が・・・ 合計29匹 一か月以上産卵し続けていたようです とにかく長年の夢だったニジイロクワガタのブリードに成功できて嬉しいです!

  4. 不二子 より:

    追伸 割り出したなかに 細長い幼虫が一匹いました ニジイロの幼虫の二倍以上の長さです どうみてもニジイロの幼虫ではありませんが 購入した産卵木とマットを使用しましたので他からの混入はあり得ません なんの幼虫かわかりませんがマット飼育してみようと思います さて何が出るやら お楽しみです 今までこのような事例はありませんか?

  5. サリー より:

    質問です。ニジイロの産卵セットで一番産卵数の多いマットはどのマットですか?

    • tsukiyono より:

      サリーさんレスありがとうございます。 どれが一番良いかは一概には言い切れませんが、私のお勧め度から言えば、くわマット>完熟マット>きのこマット=黒土マットといったようなかんじです。

  6. GUCCI より:

    2018年10月半ばに羽化したニジイロクワガタ がもう交尾をしてしまいました。この先同居させない方がいいのでしょうか?同居させるとまた交尾をして寿命が縮んでしまうのでしょうか?初めてのニジイロクワガタの飼育でわからない事だらけですので教えてください。よろしくお願いします。ちなみにオスとメスは仲良く餌を食べていました。管理温度は25度から27度です。

  7. tsukiyono より:

    GUCCI さん

    レスありがとうございます。

    昨年10月半ば羽化ということは、おそらく後食開始したのが推定で約一か月後の11月半ば。

    そこからまだ2ヶ月も経過していませんので、私の考え方としては少し交尾時期が早かったように感じます。

    ただ人によっては。「後食開始すればブリードはOK」と考え、繁殖させる方もいらっしゃるので、一概にダメとは言えないようです、あくまで私:Shihoのやり方です。

    とりあえず交尾をさせてしまったのならば、一度産卵セットを組んでみるのも方法の一つかもしれません。

    勿論、もう少し熟成を促したいのであれば、もうしばらくおいても良いかとは思います。

    ただどちらにせよ、同居はもうしない方が良いかと思います。

    同居すれば、やはり♂は♀に交尾を求めてくると思いますので、また繰り返し交尾が行われてしまう可能性が高いと考えます。

    そうなると、♂も♀も体力を多く使い、身体は疲弊していく可能性が高いと考えます。
    その結果、寿命は短くなる可能性は考えられます。

    あくまでも私:Shiho個人のやり方&考え方ですので、他のご意見も多数あると思います。
    ご参考程度に聞いて頂ければ幸いです。

    コメントありがとうございました。

    飼育日記担当:Shiho

  8. GUCCI より:

    ニジイロクワガタを同居させていましたら、4時間以上交尾してました。3日位同居させた方が良いと聞いたのですが、問題はないでしょうか?

  9. tsukiyono より:

    GUCCIさん

    レスありがとうございます。

    交尾を直接目視したのであれば、産卵セットに移行しても問題ないと思います。

    飼育日記担当:Shiho

  10. たんだー より:

    質問です。
    ニジイロクワガタの産卵セットを組んだのですが組んですぐメスを投入しても大丈夫ですか?
    良ければ意見を聞きたいです。

  11. tsukiyono より:

    たんだー様

    レスありがとうございます。

    私の場合は交尾後の♀にはしっかり栄養を補給させてから(約1週間位)、その後産卵セットに移行するようにしておりますが、やり方は人それぞれですので、すぐに投入しても構わないと思います。

    あくまでご参考程度にして頂ければ幸いです。

    飼育日記担当:Shiho

  12. まるきち より:

    質問です。
    ♀は6/17羽化、後食は7/3
    ♂は8/22羽化、後食は9/2
    今では2頭とも一日中ゼリーを食べており、動き回っております。昨日♂のオシッコの他に黄色いドロっとしたものがケースに付着しておりました。これは成熟と言って良いものでしょうか。ペアリングさせて良いものでしょうか。ご回答お願いします。

  13. tsukiyono より:

    まるきち様

    レスありがとうございます。

    あくまで私個人のやり方&考え方でお話しますと、私の場合はどの種もそうなのですが、成熟には結構時間をおいてじっくりさせています。(無精卵をなるべく防止するため)

    なので、♀後食開始が7/3ならば、交尾させるとしたら、約3~5か月後の、10/3~12/3位。

    ♂後食開始が9/2ならば、交尾させるとしたら、約3~5ヵ月後の、12/2~2/2位。

    後はエサ食いの旺盛さと、活発に動き回るかどうかと常々見ながら、この期間内に個別に判断します。

    ※期間に幅があるのは、個体差が生じる場合があるからです。

    私のやり方ならば大体このような期間で様子を見ながら交尾させると思います。

    勿論これより全然早く交尾させる方もいらっしゃると思います。

    また黄色いドロっとしたようなものが成熟の目安かどうかというのは、すみません、ちょっと分かりかねます。。

    やり方、考え方は人それぞれですので、あくまでも目安として参考程度にして頂ければ幸いです。

    飼育日記担当:Shiho

タイトルとURLをコピーしました